探すと神戸たこ焼き屋は流石に各地に残っている。また「神戸たこ焼き」ホームページなどの影響もあり、認識していなかったたこ焼きやも新たな認識を持ち、神戸たこ焼きもメニューに入れてきた例もあるように思われる。これは喜ばしい事ではあるが、一面安易過ぎる面もないとはいえない。普通のたこ焼き、出汁付きメニューに単にソースを付けて神戸たこ焼きという事は少し考えさせられる事項である。 またそれとは別に色々訪れたが根源記憶の昔の磯田のたこ焼きと同じスタイルが不思議に何処にもないのも不思議である。 即ち磯田のたこ焼きは碗にたこ焼きを入れ、出汁をぶっかけて出す。それを客はチューブのソースと鰹粉を掛けて食べるというスタイルだった。一番近いのは新開地「たこまる」で此処はほぼその通り。ここで「だしたこ」を頼むとポリエチレンではあるが、碗に出汁のぶっかけで出てきて、それにチューブソースと粉ものを掛ける。ただ鰹粉に加え、一味や青海苔まである事が違っているが、大阪式もある為だろう。流石は新開地の地元であり、根源式に最も近い。 また「里村」もかなり近似しており、ソース、鰹粉が使用可能である。ただしソースはチューブではなく刷毛塗り式である。 他の店は微妙に鰹粉がなかったり、ソースが刷毛式であったり(これではお好み焼き用である「里村」の例)、ソース先塗りだったり、出汁が別碗だったりした。 「たこまる」も多くのメニューの中の一つとしての「だしたこ」であり、碗がポリなのは不満である……。
それはともかく別碗出汁付きの方式は少し疑問に残る所で、これではやはり出汁に一つ一つ漬けて食べるという感覚が強く「神戸下町たこ焼き」の定義を少し外れているようにも感じられる。 いま一つもっと細かく分類して行こう。 ランク分けはまた時間を掛けてやるとして先ずは全てのパターンを出してみよう。 先ずは先般の定義を再出してみよう。
@大阪たこ焼き(ソース付けたこ焼き) A神戸式たこ焼き(出汁付きたこ焼き) B神戸たこ焼き(だしたこ) C神戸下町たこ焼き(だしたこにソース) D略式明石焼き(玉子焼きを出汁掛けにて) E明石焼き(出汁付き明石焼き)
先ずAが細分化される。
A−1 神戸式たこ焼きソース付き(出汁付きたこ焼きにソース付け可能・ぶっかけ不可)「なかむらたこ焼き」 A−2 神戸式たこ焼きソース味(出汁付きたこ焼きにソースが既に掛けてある・ぶっかけ不可)このタイプは未だない。 A−3 神戸式たこ焼きソース付き(出汁付きたこ焼きにソース付け不可・ぶっかけ不可)
次はCに幾つかのパターがある。先ずぶっかけか碗付きかで分けみたい。
C神戸下町たこ焼き(だしたこにソース) F明石式神戸下町たこ焼き(明石式たこ焼きにソース、ぶっかけ可能)
その上にまたCはソース先付け、後付けに分けられる。
C神戸下町たこ焼き(だしたこにソース)(ソース後付け) G神戸下町たこ焼き(だしたこにソース)(ソース先付け)
先ずCを分ける。 C−1神戸下町たこ焼き(だしたこにソース)(ソース後付け)(鰹粉有り) C−2神戸下町たこ焼き(だしたこにソース)(ソース後付け)(鰹粉無し)
Gを分けると、 G−1神戸下町たこ焼き(だしたこにソース)(ソース先付け)(鰹粉有り) G−2神戸下町たこ焼き(だしたこにソース)(ソース先付け)(鰹粉無し)
Fを分けると F明石式神戸下町たこ焼き(明石式たこ焼きにソース、ぶっかけ可能)(ソース先掛け) H明石式神戸下町たこ焼き(明石式たこ焼きにソース、ぶっかけ可能)(ソース後掛け)
以上鰹粉や他の掛け物もの(一味や青海苔、その他)、またソースのチューブか刷毛かの問題もあるが、小異はまた分類するとして以上で分類し直してみよう。
@大阪たこ焼き(ソース付けたこ焼き) A−1 神戸式たこ焼きソース付き(出汁付きたこ焼きにソース付け可能・ぶっかけ不可)「なかむらたこ焼き」 A−2 神戸式たこ焼きソース味(出汁付きたこ焼きにソースが既に掛けてある・ぶっかけ不可)このタイプは未だない。 A−3 神戸式たこ焼きソース付き(出汁付きたこ焼きにソース付け不可・ぶっかけ不可) B神戸たこ焼き(だしたこ) C−1 神戸下町たこ焼き(だしたこにソース)(ソース後付け)(鰹粉有り) C−2 神戸下町たこ焼き(だしたこにソース)(ソース後付け)(鰹粉無し)
D略式明石焼き(玉子焼きを出汁掛けにて) E明石焼き(出汁付き明石焼き) F明石式神戸下町たこ焼き(明石式たこ焼きにソース、ぶっかけ可能)(ソース先掛け) G−1 神戸下町たこ焼き(だしたこにソース)(ソース先付け)(鰹粉有り) G−2 神戸下町たこ焼き(だしたこにソース)(ソース先付け)(鰹粉無し) H明石式神戸下町たこ焼き(明石式たこ焼きにソース、ぶっかけ可能)(ソース後掛け)
この中の C−1 神戸下町たこ焼き(だしたこにソース)(ソース後付け)(鰹粉有り)
を根源記憶の究極たこ焼きとしてランク分けをしてみよう。
@大阪たこ焼き(ソース付けたこ焼き) A明石焼き(出汁付き明石焼き) B略式明石焼き(玉子焼きを出汁掛けにて) C神戸式たこ焼きソース無し(出汁付きたこ焼きにソース付け不可・ぶっかけ不可) D神戸式たこ焼きソース付き(出汁付きたこ焼きにソース付け可能・ぶっかけ不可) E神戸式たこ焼きソース味(出汁付きたこ焼きにソースが既に掛けてある・ぶっかけ不可)このタイプは未だない。 F神戸たこ焼き(だしたこ) G明石風神戸下町たこ焼き(明石式たこ焼きにソース、ぶっかけ可能)(ソース先掛け) H明石風神戸下町たこ焼き(明石式たこ焼きにソース、ぶっかけ可能)(ソース後掛け) I神戸下町たこ焼き(だしたこにソース)(ソース先付け)(鰹粉有り) J神戸下町たこ焼き(だしたこにソース)(ソース先付け)(鰹粉無し) K神戸下町たこ焼き(だしたこにソース)(ソース後付け)(鰹粉無し) L神戸下町たこ焼き(だしたこにソース)(ソース後付け)(鰹粉有り)
各段階にあてはまる店を上げてみよう。
@多くの大阪たこ焼き屋 A多くの明石焼きたこ焼き屋 B「延月堂」 C「友喜」 D「なかむらたこ焼き」 E今の所無し F「たこの家」「Very Very」 G「大安亭たこ焼き屋」「一番」 H「三ツ輪」 I今の所無し J「おふくろさん」「ひろちゃん」「味一」「淡路屋」「very berry YOSHIDA」 K「よしもとたこ焼き」「赤だこ(マルシン店)」「たこ次」 L「磯田」「たこまる」「里村」
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