尼崎のナイス市場のたこ焼き屋のスープたこ焼きは映像を見る限り明石焼きのようである。この点「たこの家」とは違う。「たこの家」は所謂たこ焼きであり、それに出汁を掛けてという形態であり、正に神戸たこ焼きの原典であると思う。これにソースを掛けてというアイデアが入ったのは兵庫区や長田区においてであり、独特の神戸下町たこ焼きが出来たわけである。
思うに尼崎ナイス市場や延月堂のものは明石焼きの少し略式であり、「たこの家」のものは「神戸たこ焼き」。ソースを付ける事を基本とする店こそが「神戸下町たこ焼き」と分別べきかと思われた。ただこうなるとたこ焼きに出汁を付けて出す「出汁付きたこ焼き」はどうなるかという問題が遺る。「神戸式たこ焼き」とでもすべきだろうか。
次の6つのランクに分けてみよう。
@大阪たこ焼き(ソース付けたこ焼き)
A神戸式たこ焼き(出汁付きたこ焼き)
B神戸たこ焼き(だしたこ)
C神戸下町たこ焼き(だしたこにソース)
D略式明石焼き(玉子焼きを出汁掛けにて)
E明石焼き(出汁付き明石焼き)
これで何とか全て分類できるだろう。これからはランク2(A)、ランク3(B)などと表記する事にしよう。
おっと、やはりこれでは三ツ輪が何処にも属せない。しかし少し無理はあるが「ソース」と「掛け」の要素があるのでCの範疇と考えたい。
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